香道は、茶道、華道、能などとともに中世に誕生して一部上流階級の贅を極めた芸道として発展してきました。
なかでも香道は、希少な東南アジア等で産出される沈香などの貴重な香りを研ぎ澄まされた感性で判別するという独自の世界を構築しました。
香道は、香のもつ不思議な力と神秘性を鑑賞し楽しむ、精神性の高い芸道です。
-
伽羅きゃら羅国らこく真南蛮まなばん真奈伽まなか佐曽羅さそら寸門多羅すもんたら
六国りっこく
六国とは香木の種類のことで、産地などから「伽羅、羅国、真南蛮、真那賀、佐曽羅、寸門多羅」の六つに分類するものです。
この六種以外にも香りを出す木はありますが、香道でもちいる香木はこの六種に限定されています。 -
辛カライ甘アマイ酸スッパイ鹹シオカライ苦ニガイ
五味ごみ
五味とは、かおりの特色を五つの味覚で表現したもので、「辛、甘、酸、鹹、苦」に分類されます。